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物象化論と資本パワー

¥2,420税込

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マルクス『要綱』に<資本の動き>と<力>を読み、『資本論』を超えていくマルクスを抽出。
さらに、商品の物象化に加え、制度の物象化、社会の物象化の重層的体系を理論化。諸個人へ構造化されている<現実の物象化>の心的世界をも解読。
「不届き資本」に対して「和み資本」の可能性を掴む。
資本主義を悪だと一般化している粗末なマルクス主義思考からの脱却。
返品本、新品同様。定価4400円(4000円+税)。
456頁。

【内容】
0章 物象化の現在:物象化の問題構成
    原発の物象化

1章 廣松渉の物象化論:物象化の本質構造
    物象化の四肢構造:本質的物象化論

2章 商品の物象化
    ルカーチの物象化論
    商品の現在的な物象化世界の現象
    価値増殖と物象化と資本

3章 制度の物象化:制度化・サービスの物象化:制象化
    資本の循環と回転
    労働力能と文化資本
    制度化価値の生産・流通と構造化

4章 社会の物象化:規範・規則の物象化 :社象化
    市場と「社会の物象化」
    規範化社会と物象化:フーコー
    社会の実定化と社象化:ブルデュー
    ナショナル国家と社会の物象化

5章 現実の物象化:人格における心性/幻想の物象化構造
   「自己の物象化」という物象化:ホネットへの批判
    Dingと物象化:ジャック・ラカンより
    心的現象/幻想と物象化:吉本隆明より

6章 物象化に対する通道:自己技術と資本の場所
    アンデルセンと物象化
    自己技術の述語行為
    《資本》の対象の転化:資本の論理に走る切断

結章 資本の転化:資本パワーと資本者
    1.果実をもたらさなくなる資本
    2.労働過程に「資本者」の契機を観る
    剰余価値と剰余享楽

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