「知の新書」&単行本
各書の詳しい内容は、「文化科学高等研究院出版局α」のHPをご覧ください。
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知の新書J04 藤井貞和「日本近代詩語」
¥1,430
藤井貞和氏(詩人、東京大学名誉教授)の最新作です。 2月21日発売。
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知の新書011「日本文化を奏でる竹笛:篠笛・真笛の日本の音」
¥1,430
蘭照、山口幹文、狩野嘉宏、秀勝の四氏が語る、笛の世界。そこに日本文化の真髄が感取される。 日本最高峰の笛師と、至高の奏者の技術は、洋楽の水準を超えて、日本を奏でている。 一本の竹から、至極の音の響きがいかになされているか。 非分離、述語制、場所、非自己の日本原理を集約している笛を知らずして、日本文化は説かれない。写真多数。
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知の新書010「現代日本文学の考古学」
¥1,000
山﨑正純 大阪府立大学教授 現代文学に潜む歴史的・現在的な根源問題を浮き出させる。漱石、堀田美江、原民喜、津島佑子、村上春樹、柳美里をめぐるアルケオロジックな考察。 歴史的現在において読む。迫力ある文学論。 【内容】 第一章 漱石の水脈: 記憶と忘却の文学論 第二章 堀田善衛の詩文: 戦中と戦後の間 第三章 原民喜「夏の花」: 灰白色の文学 第四章 村上春樹 「レキシントンの幽霊」: 甦りの挫折 第五章 津島佑子『半減期を祝って』 :記憶のアルケオロジー 第六章 柳美里『JR上野駅公園口』 :天皇・ホームレス・浄土真宗 column 現代日本文学の世界性 お詫び:中表紙タイトルが「現代文学の考古学」となって「現代日本文学」の日本が抜けております。内容理解には支障なきゆえお許しください。 返品本(新刊同様)割引。
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山本哲士「述語制の日本語論と日本思想」
¥2,508
40%OFF
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主語なき日本語の「述語制」様式から、哲学・思想、学問体系の根元を問い返す。 言語論を転移し、新たな哲学設計を開く書。その第一巻。 言語は、日本文化として経済、政治、技術、知識の全ての基盤にある。 主語言語の間違った学校文法によって、全てが転倒してしまう現在日本を問い返す。 616頁 返品本(新刊同様、非常に良い)を割引。 【内容】 序 言語の哲学と日本語:文化資本としての言語理論へ 第1部 述語制言語様式への開削 【I 批判査証】 一篇 問題の場所:<主語>制批判 1章 日本語・日本哲学における<主語>という誤認の概念空間 2章 主語制言語と述語制言語との対比:文法次元への批判的アプローチ 第一節 述語制言語の指標 第二節 文法次元と語法論からみた主語制と述語制 第三節 思考形式と言語形式の関係:主語制認識と述語制認識の差異 3章 一般文法の考古学的表象と一般言語学の闘 1. 一般文法としての表象と文法学的実定化の限界:認識における理論布置 2. 現代相における一般言語学の理論構成と言説閾 3. 文法論の限界と普遍閾へ到る松下・佐久間・三上の三大日本語論の布置 「一篇:プロブレマティーク」の結的指針からの開始へ:文法による客観化を客観化する 【II 歴史性化】 二篇 理論的設定への史的批判軸と本質相 4章 日本語における近代文法化の変遷への批判閾 0.品詞分類と分節化との違い:「品詞」を疑うこと 1.文法地盤の転移のために:範疇・概念なき諸用語(単語・文・陳述)の徘徊 2.文法の言説國空間 3.近代文法の形式化への批判視座 5章 日本語史と国家語の言語政治:述語制をなくした言語交換エコノミーと「国語」 Ⅰ 日本語が国家語化される前提条件としての言語編制地盤 Ⅱ 近代国家語の編制 Ⅲ 言語政治の位相と言語交換エコノミー 6章 吉本<言語表出>史論からの本質的な述語表出の諸相 1. 吉本の時枝批判 2. 表出論と三木成夫とマルクス 3. 大洋論・語母論からの言語本質と日本語の位置 4. 初期歌謡論から見えてくる述語制言語の相:言語の本質的な歴史論 5. 吉本の七五調論と近代詩の表出転移 6. 言語の原了解へ 結論Ⅰ 第二篇のまとめ 述語制様式への理論転移:知的資本/情緒資本と国家資本 【第I部から第II部への継承章】 7章 近世日本文法の述語的表象と転移地盤 第一節 活表象の述語制:本居春庭の言説層 第二節タブロー(五十音表)から分節化へ、そして再びタブロー(活用段)へ Ⅰ 表象体系の編制へ Ⅱ 表象の分節化と体系的な言説編制 Ⅲ 述語的表象地盤の客観的綜合化と転移の相 第三節 表象体系の再編制:「助辞」から助動辞(助動詞)の分離出現と品詞分類
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浅利誠「非対称の文法」
¥2,200
20%OFF
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浅利誠 パリ在住。 欧米語に対して非対称の日本文法を、格助詞から正す、哲学的言語論。 「〜ている」は進行形ではない! 242ぺーじ。定価2750円(2500円+税)。 【内容】 序文 1章 日・仏二言語間の非対称性を通して見られた日本語文法 2章 言文一致体成立「以後」の日本語の時間表現 3章 布置の変容後の「ている」の位置 4章 空間表現(一) 「場所・格助辞・動詞」システム 5章 空間表現(二) 「格助辞システム」の普遍性 6章 佐久間鼎の「切断」あるいは文法論の定礎 7章 「格」作業と「結び」作業の協働 8章 「他者」としての日本文法の行方 【付論】 越境する三上章と金谷文法
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金谷武洋「述語制言語の日本語と日本文化」
¥2,376
20%OFF
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金谷武洋 カナダ在住 日本語に主語はない、英語にも主語はなかった、で評判になった著者の本格的な日本語論。 印欧語の主語言語に対して、日本語の述語制言語を明解に解き明かし、日本語文法の誤りを正しい方向へ導く書。(1頁、誤配置。訂正書き同封。ご了承ください。) 376頁。定価2970円(2700円+税)割引。 【内容】 Ⅰ 日本語の述語制 ❶章 日本語の述語制:日仏語対照研究 ❷章 日本語を世界に広め、世界平和に貢献する: モントリオールからのメッセージ ❸章 述語制言語の日本語文法を主語制言語の英文法で記述する愚行 ❹章 述語制の日本語が示す非分離の思想 Ⅱ 印欧語は述語制から主語制にどう変化したのか ❶章 提題文に見る述語制と芭蕉の改革 ❷章 「神の言語」となった現代英語:文学作品(小説)に例を見ながら ❸章 主語制言語と述語制言語を繋ぐ連続線: それぞれの典型として英語と日本語 ❹章 主語制言語と述語制言語日本語の違いを視点論から考察する ❺章 受け身、自動詞、他動詞、使役を結ぶ連続線 ❻章 述語制の視点が解明できる印欧語中動相の機能 ❼章 「日本文化のかくれた形(かた)」を可視化する Ⅲ 日本語の文化 ❶章 日本語が始まった:三上章の思想と文法 ❷章 日本語で<アイ・ラブ・ユー>をどう言うか ❸章 インタビュー 金谷日本語論のエッセンス 【document】 La nouvelle grammaire du japonais selon Mikami Akira 三上章の新日本語文法
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阿波弓夫「オクタビオ・パス:迷路と帰還」
¥2,640
50%OFF
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阿波弓夫 (元メキシコ在住) 17年間、メキシコに暮らした著者が、ノーベル文学賞、詩人にして大思想家のパスと直接交流しつつ、40年間、パスに向かい続けて表出した渾身のパス論。 538頁。定価5280円(4800円+税)。 返品にて、40%割引。 【内容】 オクタビオ・パス-------------------言葉の魔術師 Ⅰ 詩人の内部へ『奥の細道』から 序 原野に窓を開く 第1章 パスの芭蕉---------熱愛とその構造 第2章 長詩『太陽の石』読解とその背景 第3章 短詩「街路」---------開かれた〈物語〉の彼方へ 第4章 詩作の瞬間、創造の源泉 第5章 パスとギリシャ哲学 第6章 パス・生きる 第7章 長詩『石と花の合間に』---------新旧ニ版に関する一考察 Ⅱ『孤独の迷宮』を読む 序 アリアドネの糸を求めて、迷路から 第1章 オクタビオ・パス対「透明人間」---------『孤独の迷宮』研究序説 第2章 ロス・アンピバコス---------三人のインディオ 第3章 鯛とメトラジェタ---------オクタビオ・パスのいる入江から 第4章 『孤独の迷宮』を読む1---------構造解明の視点から 第5章 『孤独の迷宮』を読む2---------流れに抗して Ⅲ 言葉は架け橋 序 詩人パスと友人パスの合間から 第1章 サパタの顔を読む ---------メキシコ革命のヒーローの死と再生をめぐる一考察 第2章 『孤独の迷宮を読む』3 ---------オルテガ、大江健三郎を手がかりとして 第3章 『孤独の迷宮を読む』4 ---------ブニュエル、吉田喜重、セアを手がかりとして 第4章 『孤独の迷宮を読む』5 ---------ブニュエル、吉田喜重、セアを手がかりとして 第5章 四人のエスピリトロンパ ---------日本におけるオクタビオ・パスの知的反響 第6章 ソンブレロはパスの風まかせ オクタビオ・パス主要作品略年譜 ● El titulo del kibro que le propongo hacer : “Octavio Paz y su batalla en Japon” ● Un viaje fantastibo hacia Octavio Paz ● Un viaje fantastibo hacia Octavio Paz 2
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山﨑正純「文学的身体と歴史」
¥2,310
30%OFF
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山﨑正純 大阪府立大学教授 太宰治、志賀直哉、小林秀雄、吉本隆明、西田幾多郎、田辺元が描こうとしてた世界を、歴史的世界における身体性として描き出し、「文学」を生命論的考察の対象として位置づけ、近代主義的文学館を超える、鋭利な文学論。やや経年劣化ありますが、中身は新品です。 278頁。定価3300円(3000円+税)。 【内容】 ▼はじめに 文学の身体と言語 Ⅰ九四〇年前後 Ⅱ西田哲学における歴史的身体 Ⅲ 下村寅太郎と坂口安吾 Ⅳ 中島敦に寄せて ▼第一部 文学的身体と歴史 ●第一章 太宰治・敗戦・田辺元 Ⅰ はじめに Ⅱ 主体の憂鬱 Ⅲ 許されない問いを問うこと Ⅳ 田辺・『展望』・太宰 Ⅴ 所有と権力の脱構築 ●第二章 歴史のポイエーシス Ⅰ 語り得ぬもの Ⅱ 知識人論 Ⅲ 転向論 Ⅳ 語ることと沈黙すること ●第三章 吉本隆明の対偶的思考 Ⅰ はじめに Ⅱ 沈黙の意味 Ⅲ 理論の落丁 Ⅳ 擬制の終焉 Ⅴ 幻想の中心 ▼第二部 生成する文学的身体 ●第一章 文脈形成行為と公私の再編成 Ⅰはじめに Ⅱ 透谷と晶子の文脈 Ⅲ 公私再編とジェンダーの文脈 Ⅳ「夕鶴」の私秘性 ●第二章 痕跡の所有 Ⅰ 他者の痕跡 Ⅱ 意味の所有 Ⅲ 理論負荷性とアスペクト転換 Ⅳ 言語史と文学史 ●第三章 疎開者小説の可能性 Ⅰ 疎開者小説の問いかけるもの Ⅱ〈正しさ〉とは何か Ⅲ 倫理と経済 ▼第三部 文学的身体の自画像――志賀直哉と小林秀雄 ●第一章 身体性と暴力 Ⅰ「剃刀」 Ⅱ「クローディアスの日記」 Ⅲ「范の犯罪」 Ⅳ「児を盗む話」 ●第二章 沈黙する志賀直哉 Ⅰ文学の身体性 Ⅱ「孤児」 Ⅲ「小品五つ」 Ⅳ「佐々木の場合」 ●第三章 流れを遡る Ⅰ はじめに Ⅱ 視界の限界 Ⅲ 不可視の流れ Ⅳ 死と係りつつ生きる ●第四章 「眠られぬ夜」の夢と現実 Ⅰ はじめに Ⅱ 夢と現実 Ⅲ 決定論的自然観 Ⅳ 思想家の私小説 ●第五章 「おふえりや遺文」論 Ⅰ〈語る主体〉 Ⅱ〈語り〉の構造 Ⅲ 作品の大枠と原作との整合性
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山内昶「風呂の文化誌」
¥1,980
40%OFF
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山内昶 「人は一体何のために風呂に入るのか?」 未開、東洋、西洋の古今東西の風呂の文化を訊ねながら、紙上でどっぷりつかって、人類にとっての風呂の文化象徴的な意義についての、長湯談義。 286頁 3300円(3000円+税)。 返品、40%割引。 経年劣化あり。残部僅少。