「知の新書」&単行本
各書の詳しい内容は、「文化科学高等研究院出版局α」のHPをご覧ください。
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知の新書104 山本哲士「古事記と国つ神論:日本国の初まりと場所神話」
¥3,080
20%OFF
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旧著「国つ神論」を改訂新書化。 古事記を国つ神から読むと、場所の力と国家統合との関係がくっきりと浮き出し、天つ神からみた辻褄の合わなさが、明証に関係づけられる。天孫系からのイデオロギー化を派生させる正当化の神話編制構成に対して、古事記それ自体を緻密に解読した、共同幻想概念を活用しての文化根源の鮮明な理解をなす圧巻の考察。天皇系の「すめらみこと幻想」と「天つ神幻想」とは次元が異なる。天皇制批判の限界をも示し、真の日本の場所の力である「国つ神」幻想の表象界を描き出す。これからの日本の場所=地域の設計において欠かせない概念空間である。 832ページの大著。 0 原論篇 古事記解読の本質視座 ①共同幻想論:吉本隆明の視座から ②<タマ>論:折口学の「クニブリ」へ ③<神人>論:坪井民俗学の視座から ④<カルプリ>論:A・L・アウスティンの神話人類学 ⑤<場所>と神 Ⅰ <国つ神>の場所 神話に潜む存在表象 大国主論:出雲の場所 ニニギ論:天孫降臨神話の実際 イワレビコ論:天つ神から天皇へ 大物主論:場所に坐す不動の神 Ⅱ<まつりごと>論:ヒメ・ヒコ制の転化形態 スサノヲ論:天つ神と国つ神の間でゆらぐ神 天照論:高天原に坐す ヒメ論:婚姻の意味 Ⅲ<初発>論 神と国の生成幻想構造 イザナキ/イザナミ論:国つ神を天つ神として産む ムスヒ神論:初まりの独神 黄泉国論:さらに「葦原中国」と「天」 国つ神論 Ⅳ変容篇 <国つ神>の原形と変容 サルタヒコ論:天つ神と国つ神を媒介する神 土蜘蛛と鬼:国つ神からも疎外された場所の神々 結語 場所の<クニブリ>論:<場所魂>へ
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知の新書103「ミシェル・フーコーの統治性と国家論」
¥2,970
山本哲士著作撰3 まさに、世界中で混迷する「国家の統治制」、それはいかなる技術であるのか? 「生政治/権力/真理と自己技術」において、解析する、世界でもっとも高度な理論世界。 新たな国家論の、本格的な開示。好評売り切れ書の新版。 国家論5部作の1。 624頁の大著。厚さ28.5mm 【内容】 序章 フーコー権力論の地平と言説プラチック 1章 安全性のテクノロジーと統治 2章 パストラールの制度化 3章 国家理性とポリス国家 4章 生政治の誕生と国家(上):自由主義の出現 5章 生政治の誕生と国家(中):新自由主義の出現 6章 生政治の誕生と国家(下):ホモ・エコノミクスと市民社会 7章 国家論の新たな構成:「社会」の防衛と共同幻想/場所資本の統治制 8章 政治と倫理 APPENDIX 生政治・統治性と〈事幻化〉の理論概念
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ブルデュー国家資本論
¥3,218
35%OFF
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既存の国家論を転じ、「国家資本」概念から論じたブルデュー講義の要点を明確に把握。 国家論5部作の2。 630ページ。 4500円+税=4950円 返品での割引。(新品同様) 【内容】 1章 実際行為(プラチック)理論の意味 2章 資本の理論:象徴資本から国家資本論へ 3章 国家貴族論と認識・認知諸構造の界 4章 象徴権力・象徴暴力と象徴界――象徴資本の再布置 5章 ブルデュー国家論へ 6章 王朝国家と官僚界 7章 政治資本/政治界と諸闘争および権力界 8章 国家資本と国家アクトの理論生産 結章 国家資本論へむけて
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国家と再認・誤認する私の日常:ラカン理論の社会科学的活用
¥2,288
20%OFF
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国家論5部作の第4書です。(国家論5部作の3は「吉本隆明と共同幻想論」晶文社、です。) 薄いですが、中身は高度です。難解ですが、「私」の思考の欲望構造と国家との認識構成がどうなっているかを明証しています。心的かつ認知における国家資本の壁です。 ラカンの社会科学的活用として、世界でも最先端思考になり得ていると思います。 現在世界を読み解けるのは、ラカン理論しかないと言っても過言ではない。 228ページ。2860円(2600円+10%税)の返本在庫を割り引いています。 新刊状態です。 送料無料。 【内容】 1章 誤認・否認と再認の基本構造:否定と否認 (1) 否定 negationと否認 denegation の区別 (2) 否定 negation の論理 (3) 想像的なものと象徴的なものの区別と相応関係 (4) 心的に基本構造:ボロメオの輪と〈対象a) (5) 大文字の他者と国家:誤認の主体 2章 心的・言語的な段階と領有: 再認と欲望主体化 (1) 前言語的段階から言語的段階へ:述語制の基礎 (2) ピアジェの発生認識論の段階 (3) 社会的なコード化の段階 (4) 欲望グラフのシニフィアン (5) 精神分析論の主語制様式の臨界閾 3章 再認の構成と構造化 ・ 再認の認知的基礎 ・ 再認の社会的構成 ・ 社会プラスチックにおける再認 ・ 再認の個的構成 ・ 国家資本における再認 結章 述語制様式:享楽と自己技術の場所 ・ 享楽の述語技術と自己技術 ・ 主語制様式と述語制様式の鏡像的関係 ・ 述語的な音とリズムと述語シニフィアン
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<私>を再生産する共同幻想国家・国家資本
¥3,065
30%OFF
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<私>は国家資本を形成し、共同幻想が国家化された、そのもとでの「社会」空間に「社会エージェント」としてのみ生存できる状態に、日々再生産されている。ラカン理論を活用し、国家の本質を「自らのこと」として深く考察した画期的な書。批判理論を徹底しないと、自分を解き放てない。国家論5部作の5。 564頁。2段組。定価4378円(3980円+税)。 返品本の割引。(新刊同様) 【内容】 Ⅰ 再生産理論の基本世界 1章 アルチュセールの再生産理論 ―― 生産諸関連の再生産と国家「諸装置」論の開削 ―― Ⅰ 経済的な基本諸概念の再配置と転移 Ⅱ 上部構造・下部構造と国家の諸装置論へ Ⅲ 生産諸関連の再生産と国家諸装置 2章 ブルデューの教育再生産論と再生産戦略論 ―― 文化的再生産と社会的再生産及び国家資本 ―― 3章 教育理論による再生産理論と国家的配備:学校化の統治制 Ⅱ 再生産の総体的構造 4章 マルクスの再生産様式論の本質相 Ⅰ 制度再生産様式への理論転移 ― 土地をめぐる理論形式を制度世界へ転移する ― Ⅱ 剰余価値の剰余資本への理論的転移 ― 領有理論の把捉 ― Ⅲ 概念空間の理論転移 5章 国家と家族的再生産理論:経済セックスの再生産と心的再生産の地盤 6章 国家の再生産様式の構成:再び、ラカンとトポロジーの活用 Ⅲ 主語制再生産様式からの離脱 7章 文学生産の理論と再生産:作品の再生産とクリティーク 終章 再生産理論の限界と脱出:時間プラチックの理論と場所論